あれ、原稿用紙って?!

いつものように、NHKの朝の連ドラを見ていたら、原稿用紙が出て来た。

それは、日本女子大の創設者が、あさに自分の考えを示すために、読んで欲しいと手渡すためであった。

 

ちょっと、古びた感じの原稿用紙であったが、見ると二十字×二十行、四百字詰めの原稿用だった。

この時の時代設定は、たぶん明治の三十年代後半だと推測される。この時代に、この見るからにコクヨの原稿用紙的な原稿用紙があるはずがない。ちょっと、興ざめ。

原稿用紙は、活字組版を効率化するために考案された文房具であるので、新聞雑誌の字詰めに合わせて作られ始められ、やがて一般に普及して学校での作文に使われるようになった。

詳しいことは、『近代文学草稿・原稿研究事典』の「枡目の近代―「原稿用紙をめぐって」― 宗像和重」を参考にして欲しい。