残業

昨日は、9時過ぎ。
本日は、10時過ぎまで、目一杯働いた。

明るいウチは、何をやっているのか分からないほど、めまぐるしく次から次へと声を掛けられたり、メールで催促されたり、電話が鳴る。
机の上は、書類や校正がどんどん山積みされていく。


高名の著者から久しぶりのメールが届き、お礼を言われたり、
インデザインで、端物(ハモノ:本来、書籍に付属するスリップや帯など。本日は、注文ハガキとチラシ)を作成して、印刷所のサーバーにぶち込んだり、
校正会社から上がってきた再校を、校正者とともに確認して、バイトにエクスパックでの発送を指示し、送り状のメールを書いたり、
苦情の電話の対応が終わって、気づくと、打合予定の著者が、ちょこんと、私の後の椅子に腰掛けていたり(ヒヤヒヤ)
念校を印刷所にしっかり説明して入校したり(しっかり説明することで、自分が何をやっているのか確認しているのだ)
英語で何というのか、知らないが、「TO DOリスト」ではなくて、「作業完了リスト」が欲しい。「TO DOリスト」がしっかりしていれば、それを消し込むことで、「作業完了リスト」になるのだろうが、今日は「TO DOリスト」を作ることなど、出来なかった。これが、私の能力の限界だな。きっと勝間和代女史なら、上手くやれるんだろうが、私は池袋バテレン大学の出身者だから、香山リカの方が、シンパシーを感じる。今度、読んでみようっと。

夕方までに、バテバテ。
で、結局、本来の仕事ができていない。

でも、気分転換に
最近知り合った、よその出版社の部長に、思いつきの企画をぶっつけて、
「ウチじゃぁ、出来ないから、部長が気に入ったのなら、上げるよ」
ってなこといって、自己満足して、気持ちを切り替える。

そう思っていたら、著者自ら遅れている初校をご持参いただく。
この企画は、刊行期日を遅らせられないので、月曜朝一で、入校すべく、点検。

別の企画の画像データがCDで届いており、点検。
「おいおい、フォルダー名を0001とか0002とかの数字ではなくて、ちゃんと渡してあるタイトルにしてくれよ、頼むから」と天に向かって、心で叫び、
画像を開いて、ファイルネームをつけ直す。これは、来週、バイト君に送ってもらうことに。
よく見ると、請求書が届いていた。
こういうのをためておくと、後でやっかいになるのは目に見えているので
処理。
具体的には、製作台帳というお手製の桐ファイルに、入力するだけなのだが、こういう手間が馬鹿にならない。
上記の校正の授受に関しても、進行表に受領日・発送日を記録するのが、鉄則なのだ。
でも、おうおうにして、その場でしっかり記入できないものだ。でも、今日は、キチンと記入した。

そうなのだ、窮鼠猫をかむではないが、大変なときほど、思いの外、キチンできることもある。

もう、定年が射程に入っている私とすれば、バテバテであるのだが、
こういう状態は、大変懐かしいのである。この点は、心地よかった。

四十代半ば頃までは、勤務時間の長さは、決して他人に劣るようなことは無かった。
その頃は大変だった。10時まで働いて、あんまり興奮している物だから、行きつけのバーに寄って、
終電に乗るのに、御茶ノ水の明大の坂を走って登ったりしたことがしばしばあった。
あの頃に戻りたいわけではないが、やっぱり生き生きしてたと思う。

この二日間、ちょっと、そんなことが思い出されて、ちょっと、悪い気はしない。
オマケに、自宅に、校正持ち帰り。

久しぶりの残業が、なんとなく快いというでは、ずーっと進歩がない人間なのかも知れない。退歩しているものはいっぱいあるが・・・(頭髪・肉体など)。


なんでも、ある人に言わせると、私は、この節分で、テンチュウサツみたなものが、終わるらしいので、その兆しで残業が出来たのかも知れない。
でも、いままでのつけが回ってきているといった方が、正しいな、今の状態は。

さて、この拙文もこれで終わり。
気が向いたら、これも校正しますが、
今日は勘弁して。