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読書日記:永江朗『小さな出版社の作り方』 その1

 

以前、鹿島茂の本に書いてあった読書日記の付け方に感動して、それをまねて、なるべく読書日記を付けている。

当初は、その本に対する感想などを書こうとしていたのだけど、感想を書くっていうのは骨の折れることで、なかなか気軽に書けない。面白いとか、為になったなどというだけなら、それほど気骨の折れることでもないだろうが、あとからそれを見ても、なんで、そう思ったのか? 首を傾げるばかりのような体験を幾度貸したことがあった。

面白いと為になったとかいう言葉は便利であるが、どこがどのようにというようなことを記して置かないと、同じ人物であるはずの未来の自分には伝わらないのである。と、私は最近、過去の私が記したこれらの文言に不満を持っていいるのである。

そして、近年とみに頭の老化が進んできている私の場合、考える能力が低下しているだけではなく、記憶力も絶無になって来ており、三歩歩くと鶏のように忘れてしまうのである(ちなみに、食べこぼしも多く、酉年の家内に、度々指摘されている)。

それだけではなく、鶏に似てきたのは、朝も早いのである。毎晩晩酌をしてこてっと寝てしまい、尿意を催して目が覚めるというタイプかも知れないが、一度目が覚めてしまうと「眠れない」という意識が強くて、自分の机に向かうことが多い。

自分の机の上には、PCがあり、そのPCにはテレビが付いていて、だいたい録画した朝野連続テレビ小説などを見てしまうのだが、それでは、あまりにも体たらくであると思ってしまうので、何かしようと思う。

しかし、主体的に何かをすることがなかなか、気力・体力的に、無理なようだ。気持ちが昂ぶってこない。たぶん、筋力が落ちているのだろう。

私の持論では、気力は筋肉に宿るからだ。

 

そして、何をしているのかといえば、電車の中などで読んだ本に、鉛筆で引いた箇所を書き写しているのである。ワープロばかりで、漢字を書かないから、漢字が出てこない。そのために、萬年筆で文字を書き写していた。これは結構気に入っていた。

 

ただ、あとから読み直すことが、自分の文字の汚さで、嫌になってしまう。

それと、一覧性と検索性に不満がつきまとった。それと、あまりに時間が掛かりすぎる。というのが、引っかかってきて、結局EVERNOTEに書き写すことにしたのだった。

そうすると、Amazonから写真も持ってこれるし、結構嬉しい。私はnexus7とiphoneをいつも、パズドラをするために持っているので、いつでもどこでも検索出来る。というよりも、何かを検索したときに、脇に候補として出てくるのがいい。EVERNOTE

Evernote

良い点は、自分が記憶しておこうと思ったものを、忘れた頃に示してくれる、こういう機能の点にもあると思う。

 

大分、前ぶりが長くなったが、今回この

 

小さな出版社のつくり方

 

も、大変面白く、ためになった。自分もそのうち、出版社を作ろうかな、などと考えてみたりした。永江朗の本はスゴク面白い。筑摩叢書の筑摩書房その後の40年なんかも大分感激して読んだと記憶している。たしか、昔ビックコミックスピリットで連載を持っていたのではないか? と記憶している。

早稲田大学の文学部教員図書館で見かけたこともある。文章も上手くて、読みやすくて、信頼できる書き手だと思っている。

 

本書の中で、一番良かった線引箇所は、以下の部分。

205p@ 共和国は印刷所としておもに精興社を使っている。人文書や文芸書で定評のある老舗で、一流の印刷会社だ。私はいちどテレビの仕事で青梅の本社工場を取材にいったことがある。「水声社時代にご円があって、いまもつきあってくれています。独立するならうちをお願いしますといわれたときはうれしかった。精興社の担当者は、よくチェックしてくれるんですよね。ひとりでやっていると、校正なんかも甘くなりがちですが、ミスがあると必ず指摘してくれます。いちど、進行の途中で綴じ開きの方向が逆になったことがあります。カバーも本体にしなければいけないのに、私もデザイナーもすっかり見落としていた。それを精興社は指摘してくれました。気づかないふりをして刷り直しを要求するような印刷所もあると聞きますが」

因みに、私は、精興社青梅工場の客員案内人にエントリー希望を出しているのだが、採用の通知は未だに来ていない。

この項続く。気が向いたら、ちょっとおかしいと思った箇所も記録するつもり。