電子書籍化
『近松浄瑠璃の作劇法』を精興社に依頼して、電子書籍化する仕事を担当した。
Twitterなどには、Kindle化された、とかいわれているを初めて知る。
すごいなぁ、Kindle。でも、担当者としては、元データを、iphoneに入れたりしている。
早く、nexus7が修理からかえってくるのをまっている。
ただ、ビューアとしては、Kindleが優れていると思う。
iphoneのibooksや、GoogleのGooglePlayの電子書籍アプリも試してみたが、Kindleの方がいいようだ。
最悪なのは、PCで点検するための、Kindleビューア。これはKindleの系統なのだろうが、検索も出来ない。ただ、仕事上は、会社のPCで点検するのが、一般的だろうから、このKindleビューアをメインに仕事をした。
そこで、いくつかの精興社の間違いも見つけた。それだけでも一生懸命仕事をしたことが分かるというものだ。植村八潮の『
電子書籍制作・流通の基礎テキスト: 出版社・制作会社スタッフが知っておきたいこと
- 作者: 植村八潮,電子出版制作・流通協議会
- 出版社/メーカー: ポット出版
- 発売日: 2014/05/28
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』
も事前に読んでいたけど、事前に読んでもよく分からない。作った後に読んだ方が分かりやすかった。私の頭の悪い所以であるが、多くの製作マニュアルはそんな者だろう。頭の悪い人間にとっては。
ただ、先にも記したが、従来編集者と印刷所は、読者によって読まれるのと同じかたちのものをみていた。つまり活版時代のゲラ刷りなどは、紙質は異なるものの、ゲラのイメージはそのまま本のイメージになっている。(ただ、それは一頁単位の場合ということを注記しておこう。2頁文がゲラ刷り一枚で出てくるのだが、それは、本の見開きとは異なっているのが普通であった。ということを書いておかないと、突っ込まれる可能性がある)
それが、書記の電算写植では、ほぼ同じになった。基本的に校正出力機と版下出力機がことなると、機械の違いによって、微妙にフォントが違って見えた。などの違いがあるが、それ以上に、電子書籍を校正として点検するのと、読者が見るのとでは、大きな違いがあるような気がする。
そのうち、どうにかなるだろうけど、少なくてもこれからリフロー型の電子書籍を作る場合には、このことは覚えておいた方がよいろ思う。