日本のいちばん長い日をみた
が遅くなりました。
日本の一番長い日の新作は、丁寧に作られていて、 役者も頑張っていました。なかなかい作品であると思いました。
ああ、モノクロだったんだ。というのが最初の印象、そして、 明日、新作を観に行こうと思うほど、旧作は良かったです。
一つは、キャストとスタッフの気合いが全く違うこと。 東宝のオールキャストだったのでしょう。
それと、時代が戦争に近かったと言うこともあるのでしょうが、 役柄・時代などに対する説明が少ないのですよ。
逆に言えば、新作は、「誰がどういう人」というようなことや、 時代がどういう時代だったかということを、「 丁寧に分かりやすく説明」 しながら筋を運ぶという印象を受けました。
これ自体は、 どこかの国の政府に対して国民に対してしようとしていて果たせな く、国民もそれを望んでいることですが、
丁寧はともかく、バカに「分かりやすい説明」するということは、 必ず間違った部分・曖昧な部分を含んで説明することになって「 言葉の相互主観性」 という理論に基づき時間と場所が異なると共通認識としては崩壊す るというように、
「丁寧な分かるいやすい説明」をすると、 劇に於けるカタルシスの解放の力が、弱まるのです。
だから、作品を見終わったあとの感激が、薄い。「ああ、 そうだったのか!」という物語で一番素敵な「気づき」 の感激がなくなるのです。
見てソンはない映画だと思います。
ああ、それと、 戦争なんか絶対ダメというこの作品の一番大きなテーマを感じさせ られるのは、やっぱり旧作かなぁ