望月廃業その後

 昨日、畏友の大貫伸樹氏(装丁家)から電話があって、この「鈴木潤一編集者日記」に書いてあった、アサヒクロスがその後どうなったかということを聞かれた。

 私も、望月(株)のその後を、このブログに書かなくてはと思いつつ、このブログは秘密、ほとんどだれにも話をしていないので、だれからも見られていないと思って、そのままにしておいた(基本的にはこのブログは、私のメモのようなものであり、そのスタンスを変えるつもりはいまのことろない)。

 さて、望月(株)が廃業に際して、社員の有志5人が、新たにアサヒクロス株式会社という会社を設立して、現在小豆沢辺りで営業活動をしている。有志の代表の方とお目に掛かって伺ったことは以下の通り。なお、念のために書いておくが、望月は装飾織物の最大手の会社で、望月の扱う布クロスの商品名がアサヒクロスである。今回設立の新会社は、その商品名を引き継いたものを会社名にした。

  • 望月の廃業は、儲からなくなった為。
  • 倒産する前に止めることを経営者が選んだ。
  • 以前にも会社の組織を改革したが業績が改善しなかった。
  • アサヒクロス株式会社の発足は、望月の旧経営者も認めている。
  • アサヒクロス(株)の発足に際しては、折り屋さん・染屋さんなどの有力業者のバックアップというかススメがあった層だ。

 実際この3月末に刊行する私の担当書も敢えてこのアサヒクロスさんの初仕事でお願いした。末永く活動して欲しい。