ちょっとした道すがら

昨日所用で茗荷谷に行き、用事を済ませて、帰りは後楽園からにしようと思って歩いていた。春日局の銅像の写真でも撮って、滅多に更新しないブログかFacebookにでも投稿しようと思っていたのだが、その手前に階段があるので、登ってみると、そこは東京都戦没…

なんとなく独りで祝杯

本日、角川源義賞推薦図書の申請書が、社内回覧で回ってきたので読んで見た。応募要項とか、申請用紙とかの他に、本年の文学研究参考図書一覧というのがあり、それはさしずめ、ノミネートのようなものであるらしい。年寄りは最近ガツガツ仕事が出来ないので…

勉強

知らないことばかりだ。 先日、巌谷小波のことを書いてある文章を読んでいた。それは、雑誌『新潮』の明治43年1月号の「現代文芸百家小伝」で、「十六歳にして川田甕江の家に寓し、独逸協会学校に学ぶ」とあった。「独逸協会学校」は確かいまの独協のことだ…

よしなし事

神保町の専修大学の交差点付近に、メガネドラッグがあります。眼鏡の鼻押さえが汚れていたので、メガネドラッグの店の前の超音波洗浄機で洗うことにした。昼休みのウォーキングを兼ねてそこで眼鏡を洗浄していると、私の名前を呼ぶ声に気がつく。顔を上げる…

しばらく ご無沙汰でした

ふと、気がついたのだけど…… 私は、本クロス・布クロスを使わない本は、作ったことがないのではないだろうか? たしか、並製本は一冊手がけたことがある。でも、製本所と相談して糸かがりをした。上製本で、紙クロスを使ったことがない、ほぼ確実に。 きっと…

またモンク

永江朗の本の感想を書くつもりでいたが、大分ご無沙汰してしまった。 体調が良くないというか、気力が失せてきたというか、もうそろそろ初老の初をとってもいいのかもしれない。 そんなときに書かせてくれる気持ちにさせてくれるのだから、大変感謝している…

読書日記:永江朗『小さな出版社の作り方』 その1

以前、鹿島茂の本に書いてあった読書日記の付け方に感動して、それをまねて、なるべく読書日記を付けている。 当初は、その本に対する感想などを書こうとしていたのだけど、感想を書くっていうのは骨の折れることで、なかなか気軽に書けない。面白いとか、為…

日記:10月9日 仮名手本忠臣蔵を見る

朝、10時前に外出。娘2と共に、サミットにより、ポッキーと柿の種を購入。池袋で娘2をベンチに座らせ、東武デパートに寄り、行楽弁当1080円と、ゆで卵がマルマル入ったお握りをそれぞれ二つ購入。娘の処にもどり、国立劇場に向かう。11時開演ぎりぎりに間に…

学習

いま、担当している本には、難しい語彙がたくさん出てくる。 先日、記した二十三代云々というのもあった本である。 本日、学術出版社のPR誌を読んでいたら、 「各出版社の話題作が凌ぎを削っている」というのにぶつかった。 明らかに「鎬を削る」の間違いで…

売れないよ

今朝、我が家の食卓で、 「昨晩、○○さんと、飲みに行って、彼の論文をまとめた企画を立てることにした」 と、家内に話す。 家内「いいね、でも、売れないよ」 と、答える。 これは、痛い。 ちょっと、というか大分ひるんだ。 なぜか、というと、私もあまり売…

編集メモ 20160923

「二十三代を襲う迄」 とゲラにある。 この場合、ルビを付けたものか? それとも、二十三代も続いた家(家系)などと、文章を改めてもらうか? 二三代を襲う迄だ。 としたら、フミヨという女性に暴行を加えようというような意味に取られてしまうかもしれない…

FACEBOOKにかいたもの くだらないよ。

さて、購入して早速、本に購入した書店の紙のカバーをきちんとセットしようとしたら、なにやらボーズが見えるではないか、あれ? と思って手に取ってみると、普通の註文短冊、スリップとかボーズと呼ばれるものと同じ形状のものが挟まっているのが確認できた…

夏休み開始、今日は本を読んでいる

今朝から、本を読むことを目標に一日を過ごすことにして、読みかけていた津野海太郎の『花森安治伝』をまず読み終える。 引き続き『あしたから出版社』(島田潤一郎、晶文社、2014年)を読む。 いずれも、公共図書館で借りだした物。 『花森安治伝』は、得る…

初期入力

初期入力という言葉も、最近余り聞かなくなった。 最近は文章を書きたい人は、必ずといっていいほど、パソコンを使って、文書を作ることが出来るからだ。 ホンの十年ほど前は、手書き原稿、もしくは組原稿がまだまだ主流を占めていた。それに加えて、ワープ…

表罫

さいきん、いろいろ書きたいことが溜まってきているのだが、なかなか書けない。 以下、Twitterの気分で 原稿の指定で、思わず、表罫(オモテケイ)と指定してしまったけど、 いま、そういう指定をされた印刷所は、何ミリの罫を入れてくるのだろう。 (読者の…

最近の出版制作現場のちょっとした悩み

私は書籍編集者と名乗っている。そして、その書籍とは、ほとんど、書店に並ばない学術出版なのである。なぜ並ばないか? というと、定価が高くて、書店に於いてもらえない。それと発行部数が少なすぎて、全国の書店に配本するほどの作っていない、などなどの…

出版学会聴講報告

先日行われた出版学会に行ってきました。 初日、最初の発表である原稿用紙についての発表が聴きたかったからです。 原稿用紙をどう定義するか? 質問したかった。 原稿用紙が見かけなくなる理由が、CTPの出現と関係あるということを二回ほど口に成されていた…

捨て仮名

捨て仮名(すてがな)は、日本語の表記において、「あ」に対する「ぁ」のように小字で表される仮名を指す、元来は印刷用語である。 と、ウキペディアに出ていた。何故調べたかというと、日本近代文学館報2016年3月15日号の6頁三段目に吉本隆明「共同幻想論」…

―と-とー

私が扱う原稿は、人文学の研究論文が主だ。 最近の研究論文には、サブタイトルが着くことが多い。 そして、そのサブタイトルの頭には、―が着くことが多い。 場合によっては――と二つつける人もいる。普通昔からこれは2倍のダーシと呼ばれているで、二つでも…

あれ、原稿用紙って?!

いつものように、NHKの朝の連ドラを見ていたら、原稿用紙が出て来た。 それは、日本女子大の創設者が、あさに自分の考えを示すために、読んで欲しいと手渡すためであった。 ちょっと、古びた感じの原稿用紙であったが、見ると二十字×二十行、四百字詰めの原…

連第第2回目

一応宣伝です。 company.books-yagi.co.jp

ありがとう

よく分からないけど、読んでくれている方がいるんだ。 有り難い。 あまり文句は書きたくないけど、書きたくなっちゃうこともあります。むしろそういった方が多いかな。 でも、それをなるべく控えて、世の中の役には立たないかも知れないけど、ちょっとした時…

ちょっと不満

人文学術研究者は、学術論文を執筆して、それを公開しなければならない、と私は思う。そして、現にそういう人たちの原稿が私の所に集まってくる。 私が学生時代には、卒論執筆の為の指導の時間として原稿用紙の書き方を教える時間があった。もちろん、今はそ…

新しいHP

会社のHPが新しくなった。 company.books-yagi.co.jp これは、私が、埋草として書いたものが、ほぼそのまま連載コラムとして載るそうです。

吃驚

著者の原稿をインデザインで組み付けていたら、なんかおかしいなぁ、字間が空いているようだと思ってよくよく見ると、なんと言うことはない、半角のスペースが入っていた。 どういう風に入力すれば、半角スペースが入るのだろう。 さて、後ほど、全てのファ…

電子書籍化

『近松浄瑠璃の作劇法』を精興社に依頼して、電子書籍化する仕事を担当した。 いわゆるEpubのリフロー型という形式の電子書籍にした。 Twitterなどには、Kindle化された、とかいわれているを初めて知る。 すごいなぁ、Kindle。でも、担当者としては、元デー…

ナンバリング

原稿にナンバリングを押している。インクを貯めておくフェルト部分が、ダイアル数字の圧力で硬くなっていたため、インクが数字に載らず、明確に印字出来なくなっていた。 アルバイトにナンバリングをさせたのだが、数字がはっきり見えないナンバリングなんて…

もらいもの

最近は招待券が豊富だ。 11月3日は国立劇場で歌舞伎を観た。 吉右衛門の神霊矢口渡。殆ど寝ていたが、面白かった。 身替わりに子供を殺すとか、若い娘が着物や髪を乱して、太鼓を打つ場面だとかは、 この作品生まれる一世代前の名作を、取り込んでいると…

社内でこれから出す本のチラシの文案に関して、打合をした。 浄瑠璃と長唄と記したところに、チャチャがはいった。 浄瑠璃の他に、常磐津や清元があるだろう。と、いう。 浄瑠璃には、義太夫と常磐津・清元などがあるので、それを総称しているのだが、分から…

休日

三時半に目が覚めた。もう一度寝ようと思ったが、寝付かれない感じがして、4時過ぎに起きた。 アイロンがけがたまっていたので、録りだめた映画「ゼロの焦点」を見ながらアイロンをかけた。何となく松本清張を読みたくなった。 朝飯を食べたあと、Tippnessに…